空港からシティまでの行き方 in オーストラリア
そういえば
戻ってきました、オーストラリアに。
まさかこんなすぐに戻ってくるとは思わなかったけど久々のパースを堪能しております。いや、本当美しい街だ。
で、私のワーキングホリデー生活はシドニーから始まり、パースに移動、その後西オーストラリア横断しながら観光、メルボルン・シドニーに立ち寄り帰国。とまぁあちこち行ってるわけで、オーストラリアに来る人は必ず使う空港。
今回は私が利用した事あるパース、シドニー、メルボルンの3つの空港からシティまでの行き方を説明します。
パース
今のところ空港からシティまでの公共の交通機関はバスのみです。あとはタクシーですね。
国際線からシティまではまず
ここが到着口です。空港の一番端で車のレンタルや携帯のSIMカードを買うことができます。OptusとVodafoneのみでTelstraはシティに行かないとありません。ですが最初のうちはこの2社で十分でしょう。とにかく早くネットに繋ぎたい方はパスポート持ってプリペイドSIMをくださいといえば大丈夫です。
あとバスに乗るには現金かスマートライダーが必要ですがスマートライダーは空港で買えないので少し空港で両替する事をオススメします。
到着口の目の前に出口があるので外に出ましょう。
そしてひたすら右に進みます。ベンチやバス停がありますかオレンジのはシャトルバスで国内線に行きます。
今、工事中ですがこんな風に緑のプレートが見えてきます。これがパースの市バスのサインです。
380番のバスで、シティ中心部、Elizabeth Quayのバスターミナルまで行きます。基本的に始発の6:10から30分おきにパスは出ています。夜の10時以降は1時間に一本、最終は1時10分です。
国内線も同じように外に出て右手にバス停があります。パスは40番と935番2本でどちらもシティまで行きます。終点は40番がElizabeth Quay。935番はKings Park なので途中で降りる必要があります。ネットが繋がるなら地図見ながら降りれますがネット環境がない方は川を渡って5〜7個目のバス停がパース中心部に近いです。
Sydney
- 電車で
一番楽なのは電車です。到着口出てひたすら右に行って、マックを通り過ぎると地下に降りるエスカレーターが電車の駅に通じてます。
駅の改札口でチケット買えるしシドニーの交通ICカード、Opal card もここで手に入ります。デポジットはなく、希望の金額を言えば大丈夫です。
デメリットは料金が高い、という事です。空港使用料とかで普通から5ドル程度の料金が17ドルに跳ね上がるので安く行きたい人には向かないですね。
でも沢山の荷物を抱えて行くなら電車が一番だと思います。
途中で電車の乗り換えが必要な人はCentralかTown Hallで降りましょう。
バスに乗り換える人はCentralまたはWynyardから各方面にバスが出ています。
- バスで
安くシティに行きたい方は時間はかかりますがバスを使えば行けます。
国際線は空港出て右に行くと、国内線はカンタスのターミナル側に行くとバス停があります。
420は空港からバーウッド方面に、400番はボンダイビーチ方面に行きます。
空港さえ出れば電車は通常の運賃なので電車の駅があるMascotやBanksiaで降りて電車に乗れば普通に電車乗るより節約できます。
メルボルン
国内線しか使った事ありませんがとにかく何も考えずにシティ行くならバスです。というか選択肢がバスかタクシーみたいですね、人数が多いならタクシー割り勘で安く行けそうですがそうでないならバスが確実でしょう。
シティまで行くSky busというのに乗れば1時間もかからずサザンクロス駅まで乗せてもらえます。料金は普通に買うと片道$19.5、オンラインで買うと$18です。繋がるかは別として一応バスの中にはWi-Fi、USBを繋げるところがあります。試してないのでちゃんと充電できるか謎ですが設備は整えているみたいです。
交通系アプリ
実際に私が使っていた交通系アプリ、基本グーグルマップでも調べられますが入れといて損は無いと思います。
TrancePerth
パースの交通網はこれで調べられます。現在地から目的地までの最適な行き方調べてくれたりバスの現在地を教えてくれます。
Trance Perthに自分のスマートライダーを登録してオートチャージにすると20%割引になったりと色々お得です。
Opal Travel
シドニーで使っていたアプリ、現在地から目的地までの最適なルートとその間の料金を調べてくれます。自分のopal cardを登録すると残高の確認とチャージができます。
TripViewLite
シドニーとメルボルンで使ってたアプリです。料金は調べられないけど電車やバスの現在地を確認することができます。
オーストラリアのバス停って名前が分からない時あるじゃないですか?でもこれなら地図から検索できるので今いるバス停がどこに行くか簡単に調べることができます。
短期の旅行で訪れる人も良かったら参考にしてみてください。
Westfieldがあれば生きていける
個人的感想です。
無人島に何か1つ持っていくならイオンモールかWestfieldと答えるつもりですがまだ聞かれたことはありません。
イオンモールってスーパーから専門店まで揃っててとくに予定のない休日でも時間を潰すのに良い場所じゃないですか?
私だけ?
そんな私の中のオーストラリアのイオンモール的存在Westfield。大きな都市ならだいたいありますよね。
で、ここってワーホリ勢御用達のお店が全部入ってるんですよね。
そんな私がワーホリ中お世話になったお店を紹介していきます。
Woolworth & Coles
オーストラリアの二代大手スーパーマーケット。食材を買うのはもちろん多少の日用品も販売しているのでこのスーパーがあれば生きていけます。
個人的にWoolworthの7ドル牛ミンチは節約料理に役立ってました。閉店前に行くとチキンの丸焼きが値引きされるので一羽買ってそれをほぐして色んな料理に使っていました。
Colesの "if you have a flybuys card~"はオーストラリアで一番聞いた言葉。
一定額以上購入するとガソリンの値引きクーポン出てくるので車を持ってる方はレシートをチェックしときましょう。それかポイントカード作ると指定のスタンドでガソリンが割引されます。
Kmart & Target
衣服や日用品を安く買うならここです。ファーム行く前に色々安いカジュアルな服揃えたいなーって方はここに行けば大抵の物は手に入ります。また、ラウンドでキャンプ用品探している方はKmartに行けば間違いないです。店舗によって品揃えが変わりますけどテントや寝袋、食器と椅子も全部手に入ります。
個人的に$1カトラリーセットはラウンドだけでなくバッパー暮らしの方には良いのではと思います。
質の悪いところだとカトラリーが汚かったり、そもそもない所も稀にありますからね。
値段も安いので気楽に買えます。
Cotton on
KmartやTargetの服は微妙だなーって方にはこちら、もちろん他にも沢山かわいい服屋さんはあるけどよく聞くのはこの店かな。
日本にはないデザインもあるので是非試してみてください。
Priceline
薬局ですが化粧品も揃ってます。
化粧品どうかなーって方もメイベリンなど日本でも見るブランドがあるのでここで揃えられます。
ちなみに英語で薬局はPharmacyですがオーストラリアではChemistとも言います。黄色い看板のDistrict Chemistも薬や日用品が安く売っているので要チェックです。
Red dot & The Reject Shop
日用品が売ってあるお店、マーガレットリバーにRed dotがあったのでモコモコズボンとか洗濯物干すハンガーを買いに行ってました。Typo
雑貨屋さん。あちこちに店舗あります。結構かわいい物があってあれ欲しいこれ欲しいとなってました。今日、ノートを買ってしまったのでこれからのワーホリ生活の日記をつけていきたいと思います。三日坊主なので続くかな。
オーストラリアに遊びに来た子に連れて行ってあげる店候補その1。
この他にもお店は沢山ありますがこの辺りをチェックしておくと日用品を買うのに便利ではと思います(´▽`)
ニュージーランドにもWestfield的なのないかなーって探してたらあったのでよっしゃ生きていけると心が少しだけ楽になりました。
おしまい。
《教訓》カナーボンのファーム探しで気をつける事。
あんな思いはもう嫌だ
散々だったカナーボンでの生活、もしもその頃に戻ってファーム探すならどうすれば良いか。私の失敗ばかりの経験を元にまとめたいと思います。
車は必須
街は小さいがファーム入れたら広大すぎるカナーボン、パースからカナーボン行くのも一苦労。買い物行くにも仕事探すにしても車がないとやってけないど田舎です。カナーボン行くと決めてるなら車あった方が良いと思います。キャンプセットもあるとキャラバンパークに泊まれるのでシェアハウス見つけるまではそこに滞在できますのでホームレスは回避できます。
行くなら1人か2人で
従業員10人以上いる所でも1人や2人ずつ雇ってました。なので3人以上だと一斉に雇ってもらいにくいです。何を基準にしているのか分かりませんが。
ベトナム人ファームは避ける
でも金に困ったら行こう。
キャッシュでその日に給料もらえるのでその日暮らしできます。おススメはハイウェイ沿い右手、入り口にタイヤが積んである所、かなりデカイので何かしらの作物があるでしょう。
前にも上げたようにキャッシュなのとタックス引いてくれないのでセカンドビザ申請時にペイスリップ求められたらアウトです。
意外と多いキャッシュジョブ
もちろん、キチンと払うべき税金や年金を払ってる所もあります。だけど回ってみると意外と多いキャッシュジョブ。
いざ働いてみると実はキャッシュだったなんて話も。
見極め方は働く時に口座番号、TFNの番号、年金の口座番号を聞かれて尚且つ書類も渡されたら完璧ですね。
あとはペイスリップがちゃんと出ているか、出すと言ってたのに働き始めたら貰えないなんてあるので働く時にキチンと確認しましょう。
狙うべき作物
カナーボンの主な作物です。5月以降行くなら先ずはトマトを狙いましょう。多くのファームで育てており、長く働けると思います。ちょうど5月以降から実り始めるので6月は忙しそうでした。あとはカプシカム、ズッキーニ、トウモロコシ、ナス、カボチャ、メロン等。Vine pruningはブドウの事で、カナーボンで育ってるのは食卓用のブドウです。プルーニングも男性の方しか雇わない雰囲気でした。
バナナは年中仕事があるみたいですが私が言った時は大人数を雇ってるイメージはなかったです。
夏になるとマンゴーの収穫が始まります。時給制だったりして稼ぎは良いらしいですがマンゴーの汁が体にかかったりして酷いアレルギー症状が出る人も居るそうなので働くなら事前に調べて対策しておくのをおススメします。
トマト・バナナシェッドは毎日通う
収穫されたトマトやバナナを仕分けされる場所でカナーボンのトマトが集まる場(多分)時給制ですし忙しいと夜まで働いていたので稼ぎたい方、ボスにウザがられても行きましょう。その隣にバナナシェッドもあるので一緒に通っていきましょう。
因みにシェッド周辺のファームは比較的時給制だったりと比較的良い条件で働けるところがあるのでトマトシェッド中心に回って行くと良いのではと思います。
海にも仕事はある
フィッシャーマン、つまり漁師です。ファーム=農業というイメージですけどセカンド取るための仕事には漁業も含まれます。カナーボンの港からエビ漁船が出ていてそれに乗ればセカンドの日数稼げます。けど稼げるかは運次第です。一回の漁で$2000稼げたとか聞けば別の人は1円にもならなかったと。運次第ですね。しかも話を聞く限りだとめちゃくちゃしんどそうでした。一度出港したら2週間は海の上、1日12時間以上働く事もあると言ってたので船酔いする人は絶対に無理なやつですね。
港で釣れたエビを仕分けする仕事もあって、連絡先をシェアメイトから教えてもらったけど消えてしまい、、
港に行けばあると思います。
ガチで何もない
オーストラリアの僻地と言っても過言じゃない、スーパーは街の中心にWoolworth、外れにIGA、夜の8時には店が閉まって土日は短縮営業。Coles?ありません。
私が居た時は銀行はANZのみ、それ以外はATMだったけど今はコモンウェルスもあるのかな?
あとはワーホリ御用達のTargetやKmart はありません。数件、服屋はあるけど沢山種類があるわけではないので事前にファームで使う服はパースで買うことをお勧めしておきます。
以上が私がカナーボンで感じた事です。
これからカナーボン行く人、私みたいにならないように気をつけて下さいね。
③カナーボンの散々な思い出。
どうみても怪しいやつ。
新たにファームを変えて数日後、無事に旅行中の友達と合流して車を手に入れ、Woolworthで出会った日本人からシェアハウスを紹介してもらい何とか生活基盤が整い始めた時だった。
「トマト育たないから明日は休み!」
毎日収穫してもなくならなかったスクウォッシュも遂に終わりを迎えて次は何を収穫しようかと思ってた矢先だった。次はトマトの予定だったが全く育ってない。
というわけで育つまで待つことに、でもいつまで?
一日もムダにしたくない私は何とか仕事がないかと頼むと他のベトナム人が経営してるファームを紹介された。この一帯のベトナム人ファームの中では大きい所で行って見ると多くのベトナムやマレーシアから来たであろう人達が働いていた。カプシカムを育ててる所でまたもや腰にくる仕事だったけど選択肢はない。
腰が悲鳴をあげているがそれでも一ビン一杯にして行く。朝から晩まで働いて50ドル。普通にブドウピッキングの方がずっと楽だ。
この辺りからマーガレットリバーに帰りたくなる。友達と会うたびにマーガレットリバーでの日々を懐かしんでいた。キツくても稼げる仕事なら頑張ろうと思えるけどキツくて稼げない、ビザの日数もたまらない。
そう、この辺りで気づいてきたけどベトナム人のファーム、キャッシュジョブなのでセカンド目当てなら圧倒的にダメなところだ。
ビザのフォームすら書くのを嫌がられる、この年クイーンズランドでイチゴファームで大きな摘発あったのでそれも影響してか、ってかそういうイリーガルな事やってんのね。
そういう訳で私はここを早々に退散して新たにファームを探し始めた。
当時住んでいたシェアハウスには私を含め系8人、内5人はイタリア人、当然イタリア語が飛び交うのでイタリアかな、と錯覚する賑やかな家で、週5くらいで知らない人来るしリビングで椅子が飛び交う度が過ぎた悪ふざけが繰り返される家でした。
彼らもファーム探しで各々仕事を見つけており、何件かおススメのファームも教えてくれててた。
そんな時、シェアメイトの中国人の子がファームの情報をくれた。
何でも仕事を紹介してくれる人がいるそうだと。連絡先と住所教えてもらうと家から割と近所だった。家が街中にあるって事は農家ではない、何となく怪い気がしたがシェアメイトと共に行ってみることに。
出迎えたのは恰幅の良い男の人とその奥さんと思われる方、東南アジア系かポリネシアンかな?後から何人か人も出てきて庭先で話を聞くと主にワーホリや出稼ぎのアジア人に対して仕事を紹介してるそうだ。
どんな仕事が聞くと野菜や果物の収穫とパッキング。
何件かツテがあるそうで自分の紹介で働いていたワーホリの日本人とドイツ人子が最近ビザ取れたよと話していた。
普通に働けばビザは書いてあげる、と言っていたが何だか怪しさが拭えない。だって。
・3カ月しか滞在できない人達が3カ月超えて働いている。
・バレなきゃオッケーとそれを容認している。
・紹介してくれたファームのオーナーにベトナム人のファームも含まれている。
他にもどれくらい稼げるかでブドウを例に挙げてて、隣のシェアメイトはその金額に悪くないと喜んでましたがブドウのシーズンすでに終わってるんですけどね。
一通り話を聞いて帰りましたが怪しさ満点すぎてそこに連絡する事はありませんでした。
それと同時に日本人なら聞いたことある某トマトファームの連絡先を手に入れて電話してみたんですけど、何というか、一年ぶりにザ・日本の労働社会を思い出すような会話でした。他の人のブログ見る限り時給制なのでお金を稼ぐなら悪くない場所ですが、電話口でも高圧的、上から目線、「時給制だからそれ相応の働きをしてくれる奴しか雇わない」という言葉に雇って貰えるなら給料に見合った働きをします、頑張ります。と答えるが何回も聞かれる(聞いてるのかな?)あと、社会人経験を聞かれたのである程度日本社会で働いたことのある人しか雇わないんだろうな。
極め付けが働くなら彼が経営するシェアハウスに住まなければならないけど家賃が$150、オウンルームならまだしも4人部屋で150は高すぎる。家賃が高すぎる事を伝えると彼は家賃が高いのはそこからトイレットペーパーや洗剤などの共用品を買ってること、後は従業員の給料になってると言われた。
何故、自分が払った家賃が自分の給料になるのだ。意味がわからない、そこで私のお金循環させる必要性はないのでは?
この辺りからお互い合わない気がしてちょっと考えます。と電話を切った。
オーストラリア来てまでこんなに日本ルールを通すのも凄いけど、少なからず日本人ワーホリの受け皿になってるのでお互い成り立ってるのだろうかな。
その後はひたすらファームを回っては仕事がないか尋ねるがどこも人を雇うほどではない、又はまだ収穫の時期を迎えてないとの事だった。
途中、時給制のズッキーニのピッキングのトライアルに行ったけど仕事が遅い奴は雇えないと言われる。
当時、シェアメイトがトマトシェッドで働いていて、何度も何度も通って雇ってもらえたと聞いて、トマトはこれから忙しくなる所だったので毎日通っては雇ってもらえないかオーナーに会いに行っていた。「ウザいから一生来るな」と言われたがそれでも行っていた。
そしてある日、まだ行ったことのないファームをしらみつぶしに行っていたらクロアチア人のおばさんがこっちに来な、とそのままトラックの荷台に乗せられファームに連れていかれた。まさか働けるとは思ってなかったからスリッポンにパーカーと農業に適さない格好だけど御構い無しに農場に落とされた。
そこはまさかの豆ファーム。既に3人働いていて話を聞くと彼らも前日に働き始めたばかり、しかもマーガレットリバーから来そうで話が弾んだ。世間の狭さにびっくり。以前働いてたMrビーンの所と違って縦に豆が成長してる。つまり立ったり座ったりして豆を取らなきゃいけない。
既にカナーボンで働き始めて3週間が経とうとしていたが腰が本当につらい。
そのファームで働く人たちに聞くとTNFを聞かれたので一応悪くはないと所だろうと。だけど豆のレートが8キロで数ドルと気の遠くなる作業だった。
給料はクソだけど働けばその分ビザの日数は稼げる。
だけどそうまでして私はセカンドビザ欲しいのか?実際、その時は貯金を切り崩して生活しており、このまま働くにしても赤字だ。これならシティに行ってレストランとかで働いた方がずっとマシだ。
豆を収穫しながらずっとこの先どうするのか考え続けていた。
翌日、豆ファームに行くと昨日会った3人組はいなかった。そりゃ当然だよな、アホらしくなるよな。と思いつつ豆を収穫するけど進まない。腰が痛すぎる。
しゃがむのもキツイ、一人で豆を収穫することになって萎えてる。この先ビザが取れるかも分からない。
何のために頑張ってるんだろ。
そう思ったらもう豆なんて取る気はなくなった。
そんな時、マーガレットリバーに居る友人からメッセージが来た。
“プルーニング始まるって”
気づけば6月半ば、南はもう冬だ。そのメッセージを見た時、心は決まった。
マーガレットリバーに帰ろう。
こんな所で心をすり減らして働くよりも好きな街で暮らした方が良い。例えビザが取れなくても。
まだ昼だったがもうやってられないとそのまま車に戻って家に帰った。
後にも先にも仕事をバックれたのはこの時だけだ。
出て行く前に三度目の正直、というか十度目くらいの正直でトマトシェッドに行くと人が増えていた。私も毎日行っていたのに、いつの間に。オーナーに忙しい時期なら私を雇えばいいと話すと人は十分足りてるから必要ないと。面倒そうに遇らわれた。あぁ、自分は必要ないんだな、と思った。
ここまで来たら後は未練も何もない。シェアハウスを出て行くことをオーナーに伝えて荷物をまとめて私はカナーボンを出て行った。約一か月の短い期間だった。思い返せば最初からトラブルばかりだった。良い思い出が本当にない。写真を遡るとカナーボン滞在中のものがほぼない。ネタにしないとやってられない位悲惨な日々だったし仕事がないってこんなに辛いとは知らなかった。
1週間かけて来た道のりをだった一人の運転で2日でパースまで戻った。ストレスを発散するが如く酒を呑み、お菓子を食べ、マーガレットリバーに戻った。
寒いし雨も降ってるけどプルーニングは始まる。
早速エージェントに行って再登録をした。
結局、すぐには連絡が来ず1週間くらい待ったがその後週5日働けたのでビザが切れる1週間前には88日越えて、無事にセカンドビザを取ることができました。
時たまカナーボンの思い出を友達と振り返るとき、カナーボンを一言で言うなら「呪い」だよね、と。私だけでなく周りの友達も色々災難が重なったので最早呪いだと。ある人はカナーボンをPlace where dreams die、夢も希望もない日々だったのでぴったりですね。
人によっては稼げる街カナーボン、私にとっては呪われた街カナーボンでした。
これからカナーボンもシーズンが始まりますがどうか、気をつけてくださいね。
②カナーボンの散々な思い出。
彼女達の辞書にPatientはない。
遂に始まったファーム探し。
私達は街から外れたファーム近いキャラバンパークに1週間泊まることにして、ファーム探しをする事に。マーガレットリバーから来たファーム仲間も何組か泊まっており久々の再会を喜んでた。
改めてファームの話を聞かせてもらうと基本的にカナーボンにはエージェントがいない、つまり一軒一軒回って仕事があるか聞かなきゃならない。その数100は超えるそう。そして、カナーボンという街は海辺にスーパーやら住宅街が広がっており、内陸の方にファームが広がっている。
黒丸がファームが並ぶエリア。ピンは私が泊まってたキャラバンパーク、道順はカナーボン中心部からファームエリア入り口までの最短時間である。その距離約6km。自転車で18分、車だと6分くらい、徒歩なら余裕の1時間越え。それを踏まえて考えて欲しい。この黒丸の最深部に行くのにどれくらいの時間と労力を必要とするか。
ここで初めてカナーボンで生き抜くには車が必須という事に気がついた。
そしてもう一つ気になる事がキャッシュで払ってる所が意外とあるという事実。
キャッシュだと何がまずいのか、オーストラリアで働く以上、税金を払わなければならない。基本的に給料から引かれるわけだけどキャッシュだとそれが分からない、つまり脱税したいところは現金で給料を渡している。ペイスリップも貰えない。そんな所で働いて、いざ2ndビザ申請した時に政府から追加書類でペイスリップ見せてなんて聞かれたらどうしますか?仮にペイスリップあったとしても脱税してる事がバレるでしょう。そんな所で働いていた人にセカンドは降りないでしょう。
そして追い討ちをかけるように聞かされた一つのファームで雇われる人数。家族経営が多いが規模が大きいとその分たくさん雇うが1人や2人組みが良いだそうだ。そして今回私達は3人で回っていた。車は友人2人のもの。これは私、ヤバいのではと思いその日の内にGumtreeで車を探し始める。
そして始まるファーム探し1日目
友達からのアドバイスを参考にWoolworthにある掲示板に仕事を探しているという張り紙を貼る。ワーホリでセカンドの為に仕事探している事、ファームの経験、国籍、連絡先と名前を書いた。下は名前と連絡先を書いて千切って持っていけるようにしている。今改めて見ると酷い文書だけどこれくらい簡潔に書いた方が良いと思う。こんな感じの張り紙はたくさんあって、バックパッカーは集まって来てるんだなーと実感した。
そして、朝の7時から以前知り合いが働いてセカンドが取れたファームや、野菜がよく育っている畑を訪れて仕事がないか訪ねて行った。だがことごとく断られたり、どう猛な番犬に追い回されたり、日が高くなるとファームのオーナーも働いているのでどこの畑にいるか分からなくなる。
中には親切にカナーボン周辺のファームを教えてくれる人も居たけど結局どこも人は足りてると断られて終わった。マーガレットリバーの方がだいぶマシだ!と愚痴り、1日目は終了した。
Gumtreeで売られてたワゴンを見つけたが連絡するとExmouthに住んでいると言われた。カナーボンから5時間程、なぜ住所をカナーボンにしてる。
私が車の詳細やテストドライブしたい旨を話すがカナーボンまで行きたくないと、車の写真やパスポートを身分証明書として見せるからそれで決めてくれと。もしも来て欲しいならガソリン代はそっち負担な、と言われて意味わからなさすぎて連絡するのを辞めた。
帰りに寄ったスーパーで新たに車が売り出されていたのでそちらに連絡を取ると快くテストドライブを承諾してくれ、翌日インスペに行く事にした。
まさかの2日目‥
昨日とは違うエリアのファームを朝から回る。仕事がないか聞くも門前払い、一応連絡先を教えておいたが希望はないだろう。そして昼ごろ、何の収穫もなく車内の空気は悪くなるばかり。ポジティブに行こうと励まし続けたがそれが限界を迎えた。
「この街ほんとクソすぎる」
「もう出て行こう!」
マジか、まだ2日目も終わってないのに。その場気まぐれと思ってみんな1週間は頑張れと言っていたよ、そして何かしらの仕事見つけてるじゃない。と説得を試みるももう彼女たちの心は決まっていた。本気でこの街出るつもりだ。
「明日にはカナーボンを出る、あなたははどうする?」
住所不定無職に突然降りかかる選択。
彼女達は1週間は程エクスマウスに遊びに行き、その後ファーム探し中に教えてもらったカナーボンから2時間ほどの所にある羊農家にアプライしてみると言っていた。働ける保証はまだ無い。
私はビザが切れるまで3ヶ月、日数も50日程必要だ。仕事がない今、こんな状況で遊びに行く余裕もなかった。一緒に付いていってもそこで絶対働ける保証がないなら1週間ここに残り仕事探した方が良いのではないか。でもテントも車もない、どこで寝ればいい。やっぱり付いて行くべきか、それともパースに帰ってしまおうか、ぐるぐると色んな考えが巡っていた。
あ、そうだインスペ。
昨日見つけた車を見に行くんだった。待ち合わせ場所まで行くと20代前半の女の子、バックパッカーで同じくファームを探している。カナーボンまで彼氏と来たけどお互い車持ってるから自分のを売って彼氏の車を使うそうだ。車はステーションワゴンで車内で寝れるように改造してある。キッキン用品も揃ってて車一つあれば問題なく過ごせるだろう。
ただ、値段だ。マーガレットリバーで思ったより稼げなかったし貯金もそこまでなかった私には3000ドルの車はかなりの痛い出費だった。
返事は保留にして考えていた時だった。一軒のメッセージか入った、マーガレットリバーで一緒に働いていた別の友達からだった。ブルームまでロードトリップ中でその後車を手放す予定なのだが良かったら買わないかという内容。
値段は1500ドル、迷わず買うと返事した。約1週間後にカナーボンに来るそうだ。それまでカナーボンに残って仕事探そうと決めた。
だが、その間はどこに寝泊まりしようか。街にバックパッカーがあると聞いていたがキャラバンパークのスタッフに聞いても知らないと、それよりも街の方に行ってしまえばファームから離れてしまう。今居るキャラバンパークなら歩いていける範囲内だ。一人でキャラバンパークに泊まるのは痛い出費だがここなら朝はファームで働いてる人に途中まで乗せてもらえるようにお願いできる。
寝袋は持ってる。あとはテントが必要だ。スタッフにテントを売ってるところを聞くと、古い中古でよければ売るよと言ってくれた。助かる、赤土で汚れていたけどこれで雨風は凌げる。
そんな訳で私だけカナーボンに残る事をほかのファーム仲間に話すと「彼女らPatientじゃないよね」と。
Patient=忍耐強い、我慢強い
確かに1週間かかるところを2日で止めたからね〜なんて思ってたらそれだけじゃなかった。
いつのまにかマーガレットリバーのファーム仲間達に何か仕事の情報教えてくれないかと聞きに行ってたらしい。しかも毎日。今は根気強くファーム回るしかないよ〜と皆が説明するにも関わらず連続で同じ質問してたらそりゃ大顰蹙だな。
今思い返してみれば彼女らも必死でファーム探してたわけだし一ミリも時間もお金も無駄にしたくないなら早々に見切りをつけて場所を移動するのは良い手だと思えるけど、当時は仕事見つからない、日本人ぼっち、飛び交う英語以外の言語によるストレスで頭が回らず別れる時も結構怒って文句言ったなぁ、でも結局その後も「元気〜?」と電話かかって来たり、帰国してからも時々メッセージのやり取りしてるのでファームで苦楽を共にした仲間って続くんだなーと思います。
別れの3日目、からの
その日は午前中にWoolworthに行った、当分の私の食料や日用品がいるでしょう?と連れて行ってくれた。歩いて30分の所にIGAがあるとはいえ頻繁には行けないので約1週間持つ食材を探しながら店内を歩いていると耳馴染みのある言語が聞こえて来た。
日本語だ、ワーホリの人かな?なんて思いながら既に足はその声の方に動いていた。この何もない田舎で生き残るには私は何も知らなさすぎる。あと、日本語で、喋りたい。
恐る恐る日本語で話しかけたら振り向いた。あぁ、日本人だ!それだけで安心した。彼らもワーホリでファーム探し中だと話していた。私はこの数日に起こった出来事とシェアハウスを探している事を伝え、もしも空いてる家があれば教えてほしいと連絡先を交換した。
そして別れの時、この時ストレスと怒りと虚しさとか不安で大分不安定だった私は号泣しながら別れたが彼女たちは私が寂しがって泣いてると思われてた。ちょっと違う。「この花見て元気出して私との思い出」とその辺にあったピンクの花渡されたが訳わからない。
凄く賑やかな人達でバッパーで暮らしてた時も一緒にご飯食べようと誘ってくれたのが始まりで、それから話すようになって、こうやって一緒に旅をして良い事も悪い事も共有できたのは良い経験だったなーと思えます、今ならね。この時はしばらく根に持ったけどね笑
ヨーロッパ行く時は絶対に会いに行きたいと思います。
そんな事で久しぶりに一人きりになり、お昼を食べてテントで一休みしていると外から私を呼ぶ声が。
隣に泊まってるイギリス人カップルの彼女の方とその友達、みんなマーガレットリバーからやって来たファーム仲間。彼女らも仕事は見つけたがキャッシュジョブだったので新しい仕事を探している最中だった。
「今日行ったファームが人集めてて明日から私達働くんだけど一緒に来ない?」
今何て言った?働ける?私も?
豆ファームでピッキングで時給か歩合制かも分からないがとにかく働ける。それだけで十分だ、「行く!!」
涙の別れから2時間、私はカナーボンにて仕事を手に入れた(完全なるおこぼれだけどね)
初出勤の4日目
朝の7時半にファームに着くように準備をして向かう。お昼はサンドイッチとフルーツを少し、水は十分に用意して、着いたのはファームエリアの端にあるベトナム人家族が経営してる豆ファーム、トマトも育てているが収穫はまだ先らしい。
仕事内容は簡単、ひたすら豆を取ってコンテナに詰めて行く。コンテナの数で給料は変わる。地面から生えてる豆を取るのでコンテナを椅子にして黙々と作業していく。
楽に見えるがずっと下を向くので腰にくる、しかも豆は小さくコンテナは大きい、8キロになるまで貯めなければならない。一本数10-100グラムの豆をいくつ取れば終わるんだという気の遠くなる作業だった。それも生活費とビザの為と続ける他なかった。
初日は日が暮れる寸前まで働いても50ドル稼げたかもわからない。でも収穫が終わるまでは仕事はあるので車が手に入るまでは頑張ろうと思った。
それから数日後
仕事にも慣れ始めたが予想以上に稼げない、これはどうしたものかと思っていた頃に知らない番号から電話がかかって来た。
凄く癖のある英語で、中国訛りに近いけどなんか違う。しかも屋外で話してるみたいで風の音が凄くて半分以上聞こえない。
何度か聞き直してみるとWoolworthに貼っていた紙を見て電話したそうだ。なんの作物を育ててるか聞くとトマトやズッキーニ、スクウォッシュと。スクウォッシュは分からないけどそれなら今からシーズンだし長く働けるのではと思い、そちらに移動しようと思った。まだ車はないけどオーナーが迎えに来てくれるそうなので通勤も暫くはお願いしよう。そう思った。
ファームを変える事をファーム仲間達に伝えると快く応援してくれた。一人、知らないファームに行くという事なので何かあったらすぐに電話するんだよ!と言ってくれた。イギリス人カップルの彼氏の方は「何かあったら銛と斧持って駆けつけるよ!」と、なんで持ってるの。
新しいファームは‥
朝、オーナーに迎えに来てもらい仕事に行く事に。
そして初対面、ベトナム人のおじさん。1人雇って農作業してたけどその人が国に帰ったので新しい人を探していたそうだ。
そう言っておじさんのファームに行ったがそこは私がファーム探しの時に回った場所だった。とっても目立つハンプティダンプティみたいなタンク。パッと見て廃墟だったので誰もいないと思ってたけどその廃墟に住んでたんだ。
仕事前にコーヒーでもと家の中に招き入れ、お茶を頂く。いつでも逃げる用意はして恐る恐る入る。
見た目は廃墟だけど最低限の物は有り、一応人は住めるようになっていた。なんとなく壁を見ると蚊を10倍大きくしたような羽虫がたくさん止まっていた。
キッチンもあるけど何となく引き出しや棚を開けたら何かが出てきそうな気がした。空き部屋があるからここに住み込みで働いて良いよ!ど言われたけど丁重にお断りした。
簡単におじさんの生い立ちを聞くと数十年前にベトナムからオーストラリアに移住、シドニーに住んでいたが妻子と分かれて単身カナーボンに、他のベトナム人経営のファームで働いていたが念願の自分の畑を手に入れて農家デビュー。そして今に至る。
まぁ、大変な人生を送っているな〜とは思うけどこちらをチラチラ見ながら「あー家事とか農作業手伝ってくれて一緒に住んでくれる奥さんほしーなぁー!」って言わないで、シドニーの奥さん呼びなよ。
そんなおじさんを適当にあしらい仕事に取り掛かることに、トマトもズッキーニも育ってないから今からスクウォッシュを収穫してね!と。そもそもスクウォッシュとは?
畑で確認すると子どもの拳サイズの黄色い瓜のような潰したカボチャのようなものだった。
これをひたすら収穫するのだが育つのが早いので一日でも収穫が遅れると売り物にならないらしい。なので見逃さないように収穫してね〜と言われ1人畑に残された。マジか。パッと見た限り50mくらいのレーンが20程。これを一人でやるのか。
あと、スクウォッシュって地面から生えた大きな葉っぱに隠れて実っている、その葉は小さなトゲもあってしゃがむ必要もあるからかなり腰にくるし手も痛い。
何にせよ手袋と長袖で来て正解だった。ダンボールの箱とトロリーを渡され、孤独なピッキングが始まった。
最初はとにかく手がチクチクするし暑さが堪らなかったけど一人なので大音量で音楽を流してのんびりと取っていた。
お昼ごろになるとおじさんが来てご飯を食べさせてくれた。ご飯付きは助かる。
そして午後もひたすら収穫して終わったのは日が暮れる時だった。すっかり真っ暗でみんな心配するかなーなんて思ったら案の定携帯見たら着信が何件か入ってた。
何事もなく仕事も終わってキャラバンパークに戻り、その日の事を話してたら豆ファームの話になった。
何でも給料を払うときのことで、タックスもスーパーも払ってくれないと。キャッシュしか受け付けないみたいな流れになってて話が違う!と揉めてるそうだ。
豆ファームのベトナム人、通称Mr.ビーンと私たちは呼んでいたが最終的に彼から給料をもらうことはなかった。
この辺りから少しずつカナーボンのブラックな所を見るようになった。
①カナーボンの散々な思い出。
フリーとは( ˙-˙ )
それはマーガレットリバーのピッキングシーズンが終わり、次の仕事をマーガレットリバー周辺で探すか、思い切ってパースより北に行くか悩んでる時だった。
同じエージェントで働いてた子が車でカナーボンという所に行くのに車で行くけど座席の空きがあるから一緒に行かないかと声をかけてくれた。
冬から逃げたい&パースより北に行ってみたい私は即決で同行する事に決めた。
カナーボンってどこ?
黒の矢印がマーガレットリバー。前にも話したようにパースから車で約3時間。
そしてカナーボンが赤の印。
この距離感、ご覧の通りめちゃくちゃ遠い。
仮に、車で一回も休まず行くなら10時間で着くらしい。間違いなくしんどい。
パースからカナーボンまでの公共交通機関は長距離バスか飛行機だがカナーボンで暮らすなら車が必須なので自動車で行った方がいい。
因みにバスはここから予約出来ます。
Bus Charters - Hop On Hop Off & Coach Tours Across WA - Integrity Coach Lines
毎日バスがあるわけじゃないので日にちに気をつけて!
パースからカナーボンまでの間には沢山の観光スポットもあるので旅行も兼ね、約1週間かけてカナーボンに向かう事に。
「ねぇ、カナーボン行くまでの間の宿ってどうするの?」
「キャンプよ」
その時既にオーストラリアでのキャンプ経験があったので何の問題もなかった。
あぁ、キャラバンパーク泊まるんだ。
そう思ってた。
「キャラバンパークはお金かかるからフリーキャンプよ」
「え?」
「無料で泊まれる所あるからそこに」
トイレやシャワー等基本的なファシリティのあるキャンプ場、通称キャラバンパーク。対して無料で泊まれるが基本的に場の提供だけでシャワー、所によってはトイレすら無い。徹底的に節約したいバックパッカー達の旅行スタイル。それがフリーキャンプ。
「そう、1週間風呂なしトイレなし!」
これぞバックパッカー!と。語る彼女たちに白目向きそうになるもお風呂大好きな日本人は必死にシャワー浴びる機会を作るように説得した。
遂に始まったキャンプ生活
カナーボンに向けてのロードトリップ。初日、私たちはpinnaclesと呼ばれる奇石群を見に行き、Lancelinという場所でサンドボードをする予定だった。
だが思いの外時間が押してLancelinに着く前に日が暮れそうだったのでpinnaclesの近くでキャンプできるところを探した。
WIKICAMPS、ロードトリップするならこのアプリは必須でしょう。というのもキャンプできる場所とその詳細などを調べられる上オフラインでも使用可能!
日も暮れた後、GPS頼りにその場所に着き、暗闇の中インスタントラーメンを食べた。周り一面荒野で壁になるものもないから寒くて仕方なかった。その後もお喋りしたり、トランプして遊んだりと楽しんでいたが友人の足元で何かが蠢くのが見えた。
「ねぇ、そこ何かいるよ」
「虫?」
「うわ、ゴキブリ?」
「いや、サソリじゃん!」
緑豊かなパースから北に行けば、内陸に行けばほぼ砂漠だけど。まさかこんな所で出会うとは思わなかった。このサソリに毒があるのかないのか、それは分からないがテントの中に入られても困るので石で対抗した。
電気一つない荒野の真っ只中でサソリに怯えながら寝床につくキャンプ1日目。
こんなのが1週間続くのかと思うと不安しかなかった。
翌日、Lancelinでサンドボードで砂まみれになるも結局シャワーが見つからず3日目までシャワー浴びれなかった。
道中、シェルビーチやイルカを見に行ったり。記憶なくすほど飲んで騒いだりと一時の旅を楽しんだ。
ただ、楽しみつつもカナーボン情報を集めることは忘れてなかった。
マーガレットリバーで働いていた人達で同じく北上している人が沢山居たのでそれぞれの友人と連絡を取りファームの状況を聞いていた。
私も既にカナーボンに居る友達と連絡を取り仕事探しの状況を聞いてみたけど思ったよりも難しい状況だった。
というのも私が仕事を探していた年は例年に比べてシーズンが遅れていた。
その時点での情報を纏めると。
・マーガレットリバーみたいに仕事を斡旋する会社はない
・自力でファームに赴き、仕事ないか交渉する
・毎日どこに行ってもあと「2週間と言われる」(つまり仕事ない)
・エージェントみたいに大人数を雇う人が居ない
・英語話せないとホントに話にならない
・英語ネイティブでもオーストラリア訛りがキツくて何言ってるのか分かりづらい(Byイギリス人)
・それでも1週間探すの諦めずに頑張ったら仕事見つかった
とまぁこんな感じだった。
他の人も時間は掛かったけど諦めなければ見つかるよ!とアドバイスをもらいカナーボンで再開する約束をした。
大変そうだけど何とかなるだろう。
そう呑気に構えていた。しかしファーム生活の中で一番ついていないワーホリ暗黒期に突入し、遂にはバックれて逃亡するのはそれから1ヶ月後の事でした。
②パースの観光スポット・郊外編
野生でいるやん( ˙-˙ )
どこまでを郊外と設定するか悩みましたが、今回はパース郊外にある観光スポットを紹介して行きます。
Rottnest Island
もう、定番ですね。世界一幸せ、ピカチュウのモデルとか言われるクオッカが居る島。動物園行ったら見れますがあの愛らしい姿を見るなら野生が一番なので、是非ロットネストに来てください。パースCBDとフリーマントルから船が出てます。フリーマントルだと約30分で島に着きますがパースからだと1時間以上かかるので船酔いする人はフリーマントルから乗る事をおススメします。海が荒れてるとフェリー運休するのでホームページなどで要チェックです!チケットは当日でも買えますが並ぶの嫌な方はオンラインで買えます。
↓フェリー予約
https://www.rottnestexpress.com.au/
おススメはフェリー+自転車レンタルです。小さな島ですが徒歩ではきつい部分もあるので自転車乗れる人は借りると便利です。島は人の手がほとんど入っていないので自然が残っているし、よく見たらピンクの池や綺麗な青いビーチと夏は泳ぐのに良い場所です。運が良ければイルカも見れるかもしれません。
Caversham Wildlife Park
パース郊外にある動物園、市内にもPerth Zooがありますがこっちの方が良いかなと思って行きました。遊びに来た家族がカンガルー見てみたい!いうリクエストで行ったのですが行く途中で普通に野生のワラビー出てきて動物園に行く意味見失いそうになりました。
因みに西オーストラリアには野生のコアラはいません。ユーカリ無かったり砂漠多すぎてコアラが住むには適した環境ではないんですね。
コアラを抱っこする事は出来ませんが一緒に写真撮れます。私が一緒に撮った子はものすごく真顔なコアラでした。
AQWA
州立の水族館、行く事ないと思っていたけどパース観光ってアウトドア系が多いから雨が降ったりした時にはちょうどいい場所。西オーストラリアに住む生き物たちが一通り見れるんだけど北と南じゃ全然気候が違う場所なので魚の種類も豊富。個人的に役に立ったのは毒を持つ魚が紹介されてて、よく海に行くしロードトリップする予定だったから説明すごい読んだ。
Swan Valley
シティから車で30分程、スワンリバー沿いに広がるパースから一番近いワインの産地。家族経営から大規模な物まで、100を超えるワイナリーが点在してるので好きなところを沢山回りたい方は車やタクシーが一番楽ですね。スワンリバーのクルーズとセットになったツアーもあるのでワインや食事も楽しみたい方はツアーを利用して行くのがおススメです。私はLancasterというワイナリーに行きました。セラードアは屋外で、試飲の時にチーズとクラッカーが付いてきます。これ、無料でした。徒歩圏内にはマーガレットリバーお馴染みのMargaret River Chocolate CompanyやYahava Koffee Worksがあります。公共交通機関での行き方は、
電車でMidland Stationで降りて、バスの335番に乗ると良いです。
あと、飲酒運転に関してのオーストラリアの法律ですが、実はオーストラリア、血中アルコール濃度が0.05%未満であれば、飲酒してても違反にはなりません。なので現地の方はビール一杯飲んで運転とか結構しています。だからと言って飲酒運転を推奨するわけではありません。
そういうのを気にせず楽しむならツアーか公共の交通機関の利用が良いと思います。
Pinnacles/Lancelin
パースから北に約2時間程ドライブしたところにある奇石群と白い砂漠。私は個人で運転して行きましたが、パースから日帰りで行くツアーもあり、サンセットツアーが気になります。Pinnaclesでサンセットを見てその後星空も観れるのです。オーストラリアの田舎に行けばそれこそ星と月の光しかないので日本で見るより何倍も綺麗な星空が広がってます。何よりツアーだとカンガルーやエミューに警戒する必要がない所が良いですね。レンタカーを借りて行く場合は夜間の運転気をつけて下さいね、本当にカンガルー飛び出すので。Lancelinでは広大な砂漠でサンドボードを楽しんだり、Pinnaclesでは不思議な石をバックに写真撮ったりと、日本では見られない景色を楽しめるので時間がある人は是非行ってみてください。都会とは違う、オーストラリアの大自然を感じれるのではないかなと思います。