RIRILOG

オーストラリアでワーホリ後、飽きずにニュージーランドでもワーホリ中。

マーガレットリバーのファーム事情。その2

 

プルーニング編

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マーガレットリバーでバックパッカーが必要とされる2代シーズン、ピッキングとプルーニング。

今回はプルーニングについて書いて行きます。

 

プルーニングって?

Pruning、ワイン用のブドウの木の剪定。収穫が終わったブドウの木を切って次の収穫に向けて整えていきます。スパー・プルーニングとケーン・プルーニングという切り方があり、切り方によってブドウの品質も左右されるのでワイン造りの中でも重要な仕事の1つです。私はスパー・プルーニングをしていました。良い枝を二・三節残して切り、拳1つ分のスペースを空けながら木を整えて行く切り方で、切った枝やワイヤーに絡まった枝は一本残らず取り除いでいくまでがプルーニングの作業です。

プルーニング以外にもラッピングという木の枝をワイヤーに巻きつける仕事もありますが私は結局しませんでした。

Before ↓

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After ↓
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シーズンはいつから?

オーストラリア政府の出しているHarvest Guideを見ると6月となってます。具体的に言うと6月半ばから少しずつ始まり6月末から7月上旬にかけて本格的に始まります。私の時は、6月の最終週から働き始めてました。その年によって時期は変わるのでエージェントのFacebookやエージェントは要チェックです。

 

どうやって仕事をもらう?

nknk-riri.hatenablog.com

の記事にも書いてるエージェントを通して仕事をもらうのが手っ取り早いです。

エージェントを介さず個人で雇ってるワイナリーもありますが確実に週5で働きたいならエージェントに登録しましょう。車がなくても同じチームの人に乗せてもらえるので大丈夫です。そのかわりリフト代が往復5ドルとかかります。

プルーニングシーズンはLabor Solutions に登録して働いてました。なぜVine Powerから移動したのかって言うのは単純にLaborが1番最初に仕事の話をくれたからです。

どのエージェントもプルーニングをしますが微妙に違うのが

Labor solutions→ワーカー全員電気バサミでプルーニング

Vine power→電気バサミは限られた人のみ・ラッピング多め

Down to Earth→剪定バサミでプルーニング(動画を見ただけなので確証なし)

プルーニングシーズンは季節労働者としてトンガや他国からガタイの良い人たちが来るのでワーホリ組に与えられる仕事も持ってる備品の数によってエージェントごとに変わるみたいです。

 

どれくらい働けるの?

大雨が降ると中止になるピッキングに対してプルーニングは雷が落ちる危険がない限り働きます。というか冬のマーガレットリバーはほぼ毎日雨なので雨の中働くと思った方がいいです。時間も月曜日から金曜日までの週5日。7時前にオフィスに集まり、帰ってくるのは4時頃、フルタイムです。

 

どれくらい稼げる?

プルーニングは週1000ドル稼げる!!という人もいます。これは半分本当半分ウソ。

というのも歩合制なので個人の頑張りはもちろんですが派遣されるvineyardの単価にも左右されます。木を何本切ったかで稼ぎが決まり、大抵のブドウは1本$0.25〜0.75、高いので1ドル超えますが母数は少ないです。御覧の通り基本単価はもっっっの凄い安いです。私の場合、プルーニングは遅い方で最初の週は$200も稼げず、何とか頑張って週$500行けるようになりました。早い人は$700超えてたので努力次第では稼げます。 

 

必要な道具は?

電動ハサミ‥これがないと仕事できません。会社から借りるけど確か1日5ドルくらいのレンタル料がかかります。

レインコート‥雨の中働くのでしっかり防水防寒できるものがいいです

長靴‥上と同じ、防水防寒のため必須

手袋‥寒いし枝が痛いからあったらいいよ

セーフティグラス‥たまに枝が目にあたるのであった方がいい、メガネの人は不要かな

剪定用ハサミ‥あまり出番はないけど小さな枝や仕上げで使ったり

シャープナー‥ハサミの刃を研ぐのに要ります

ポーチ‥ハサミやシャープナー、名前を書くチョークを入れるのに使ってました

これらは全部エージェントで買えますし、プルーニング終わった時に返却もできるものもあります。

町にBunningsとHome Timberというホームセンターがあるので個人で揃えるか迷ってる人は値段を見て決めたら良いと思います。初期費用は結構掛かるのでお金が厳しい人には大変かもしれません。

これ以外には帽子があった方が良いかなと、雨の中レインコートのフードだけじゃ視界が悪いので。あと冬でも晴れた時の紫外線は強いので日焼け対策にも。

あと一人で黙々と作業するので音楽聴いたりするのもアリかと。

 

プルーニングのメリット・デメリット

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メリット

・チームに入れば安定して週5日働ける

・プルーニングシーズンの最初から最後まで働ければほぼ88日(その年の気候による)

・デイオフカウントがある

・きちんとした会社なのでペイスリップは毎週くれる・年金も払ってくれる

・当然、エージェントの登録料・紹介料はなし

・車がなくてもリフトを提供してもらえる(1日$5)

・夜と土日は仕事がないので掛け持ちしたい人には予定が立てやすい

・稀にボトリング(ワインをボトルに詰めていく)の仕事を募集しているのでそこに派遣されたら本当にラッキー(時給だから)

 

デメリット

・初期費用が高い($200~300)

・稼げるようになるまで時間がかかる(2~3週間)

・単価が安いところにあたった週の給料は悲惨

・毎日雨の中働くので超憂鬱になる(個人的感想)

・羊が放たれるのでどうあがいても糞をふむ。(動物好きなら問題なし)

・プルーニング、ラッピング共に手が腱鞘炎になる

・プルーニングが終わらないとラッピングできないので、たまにラッピングチームの場合、ウェイティングが発生する場合もある。

・電気バサミの使い方を誤れば大けが

・トイレがない、もしくは遠い(人によってはトイレ is anywhere or front of  you)

 

あとこれは昨年起こった話ですが、SNSの日本人コミュニティにエージェントの日本語担当を名乗る人がワーカー募集の投稿をしていて、それを頼ってきてみたら本人は既に街を離れており、シェアハウスもあると書いていたけど入れず。という、一体何がしたくて投稿したんだ?という謎な事件がありました。お金を取るためにしたわけではなさそうですし結局その意図は分からないのですがマーガレットリバーで働くなら直接来てオフィスで話すのが一番だと思います。あと、

 

正直しんどかったですけど(カナーボンの一件もあり)稼ぎよりもビザの日数重視でしたので確実に週5日働けるプルーニングは良かったです。ピッキングとプルーニングシーズンの約4カ月、働いて無事にセカンドビザも取れました。

 

 

 

その後運良くローカルジョブをゲットし、マーガレットリバーに1年以上滞在する事になった話はまた後日書こうと思います。